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2005年9月28日 (水)

「旧型バス王国」に激変の予感

 今回の投稿から ubicast Blogger というブログ投稿ツールを使用しています。

 これはココログの基本アーキテクチャである TypePad と親和性の高いツールで、 前もってサーバへのログイン情報を登録しておけば、ブラウザからブログ管理画面を呼び出すことなく、新しい記事の投稿や既に公開した記事の再編集ができるというものです。

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 さて本題に入りますが、実は昨日、私はバス安芸市まで出かけてきました

 なぜ鉄道のごめん・なはり線を使わずバスなのかといえば、高知市と著名観光地の室戸岬とを直結するバスを長年にわたり運行してきた土佐電気鉄道が、来る10月1日(土)をもってこの路線を子会社の土佐電ドリームサービス(略称TDS)に移管すると同時に、運転本数を1日わずか1往復 (現在は毎日6往復)にまで削減することになり、それに伴って現在同路線を走っている貴重な旧型バスたちに、 大量の廃車が発生するかもしれないという事態になってしまったからなのです。

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 高知県はもともと県民のマイカーへの依存度が高く、バス事業者が早くから経営効率化を迫られてきた地域。高速路線や高知市近郊の高需要路線を除くと、バスもほとんど新車では賄えない状態で、それを補うために各事業者は経年車を入念に整備しながら延命させたり、他県から状態の良い中古車を購入したりしています。

 中でも、土佐電鉄系の企業は旧型車の整備修復技術に長けており、その結果製造から20年以上を経過した貴重なバスが多数現役で運用されるという、バスファンから見れば夢のような状態が高知で実現することになりました。

 ところが、運転本数削減となれば話は全く別。余剰気味になってしまったバスは状態が悪いものから順次廃車されていくのが世の常であり、経年の長い車両ほど生き残れる確率は低くなってしまいます。ましてや、室戸岬急行線はかつての花形観光バスが「第2の活躍場所」を求めて集結する路線。旧型車の中でも外観や性能で一歩抜きん出たものが走っているのですから、鉄キチであると同時に旧型バス派でもある私にとっては

「急行室戸岬行、廃止一歩手前へ」

の一報にいてもたってもいられなくなり、はりまや橋のターミナルで目の前に現れた、 1982年製の貸切格下げバスに飛び乗ったという次第なのです。

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050928_1  JR高知駅-室戸岬間直通便に充当されている車両のうち、 3台は製造後20年オーバー。中でも、今回乗車した三菱K-MS615N型は唯一のモノコックボディ車で、23年前に投入された時からスタイル的には時代遅れと言われていたそうですが、高床構造でありながら乗り心地も良く、貸切車時代にはなかなかの人気者でした。

 いよいよ「ラストラン」が秒読みに入ってきた昭和の名優たち。お気に入りの車種を選んで室戸岬行に乗れるのも、きょうを含めてあと3日です。

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2005年9月24日 (土)

高知にもICカード時代が!?

 毎週土曜の更新が半ば恒例となった感もあるSTALOG、今回はモブログでの投稿です。

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 東京・大阪周辺や四国瀬戸内側の都市で普及し、好評を博している鉄道・バス用ICカード乗車券。その「夢のカード」が来月上旬、早くも高知に登場するという情報が入ってきました。

 準備期間も置かずにそれはないだろう、嘘八百に違いない!なんて最初は思っていたのですが、このカード「導入」、なんと国土交通省の肝煎りによって実現したものだというのです。

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 種を明かせば、これは「四国共通ICカードの実用化」という大きな夢の実現に向けたキャンペーンイベントの一環。3連休期間中の10月9日(日)土佐電気鉄道の桟橋車庫が一般公開されるのに合わせ、同日10~15時の間、車庫内にICカード読み取り装置を備えた路面電車及びバスが展示されることになっています。

 この展示の目玉は、実験専用のダミーカードを使って、車両内で実際に運賃精算のしくみを体感できること。これまでに高知県下で実用化しているプリペイドカード式乗車券といえばJR四国の「オレカ」だけでしたから、今回の展示企画は多くの参加者から大変な衝撃をもって受けとめられるに違いありません。

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 2年前に実施された路面電車車内への案内表示器取り付けによって、運行情報管理の電子化が本格化し始めた感のある高知市近郊の公共交通網。運賃精算のIC化がこれに加われば、一気にスマートモビリティの時代へと突き進むことになりますが、その実現のためにも来月のイベントの成功を祈りたいものですね。

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※このエントリーは、携帯電話(FOMA端末)からプレーンテキスト形式で投稿し、後にPCからココログ管理画面にアクセスして文字強調を加えたものです。

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2005年9月17日 (土)

使ってみました、ICカード(2)

(このエントリーは、「使ってみました、ICカード(1)」の続きの内容です。)

●その2・市内線(路面電車)で使ってみる

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 古町駅に到着すると、市内線ホームではちょうど「坊っちゃん列車」のD1号機編成が人力での方向転換作業を行っている最中。これをしばらく見物した後、城北線回りの1系統電車で繁華街の大街道に向かいます。

 松山市内線は全線均一運賃制(大人150円→ICカード利用で140円、小児80円→同70円)のため、カード精算は降車時のみの扱い。運賃箱に組み込まれているタッチパッドにICカードを載せ、入場と出場・運賃精算を同時に記録する仕組みです。また、精算前に運転士へ申し出れば、車内でのICカードへのチャージ(課金)もできるようになっています。

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 来年10月末まではICカード式と磁気カード式の2つのSFシステムが併存するため、市内線電車の運賃箱の構造は非常に複雑。上面に運賃投入口とICカード用タッチパッド、それに磁気カードの返却口が、側面には磁気カードの差込口と自動両替機が配置され、乗客が直接触れる7つの部位(上右写真参照・クリックで拡大)が狭い範囲内にひしめき合っています。しかも客室側から見ると、一番利用する機会が多いはずの運賃投入口がタッチパッドの陰に隠れている状態。この問題は磁気カード廃止後に解消されスッキリするのでしょうが、もともとバス用に造られた標準型運賃箱を使わなければならないところに、現在の軌道線SFシステムで最大のウィークポイントを見た思いがしました。

【残額推移】 古町(1,680円)→(鉄砲町)→大街道(1,540円)

 大街道では特にこれといった用事はなく、7月に改築された伊予鉄バスの待合所の状況をチェックした後、三越デパート前のバス停に停車していた南循環線のループバスへと乗り換えました。

●その3・路線バスで使ってみる

 伊予鉄道の路線バスのうち、SFシステムを利用できるのは松山市近郊の大人片道運賃600円以内の区間と、国道33号を経由する久万線、国道379・380号を経由する小田線の各路線。100円バスや都心循環ループバスも含まれます。ループバスについては市内線電車とともに「1日何回乗っても上限運賃300円」の1Dayチケット(注)が有効なため、ICい~カードにもこれと同等の上限運賃制が組み込まれています。

050917_5  今回乗車したループバスは大人150円・小児80円の均一運賃制ですが、整理券方式を採用している一般路線バスと同じく、乗車時にICカードの「入場記録」を残す必要があります。ところが、ここにも問題点が1つ。先に取り付けられている磁気カードリーダーが邪魔をしているため、乗車口用のICカードリーダーが整理券発行機よりも高い位置に取り付けられているのです。ちょうど使いやすい高さにICカードの読み取り機がないのはいただけませんが、これもおそらく磁気カードが使用停止となる来年秋までの辛抱、ということなのでしょう。

 運賃箱は市内電車と同じ構造のもので、ICカードへの車内チャージもOK。さらにバスの場合は両替機側が客室正面を向いているため、運賃投入口がICカード読み取り部に隠れて見えにくい、といったことがありません。市内電車では運賃現金払いのお客さんが下車時に戸惑うシーンを時折見かけたのに対し、バスでは誰もがスムーズに精算を終えて下車していく。やはり、標準型運賃箱は「両替機側が客室正面を向いていてなんぼ」のアイテムなのです。

050917_6  私の下車地は、きょうの出発地でもある松山市駅前。ここでも、財布ごとタッチパッドに載せるだけで運賃精算が完了しました。

【残額推移】 大街道(1,540円)→松山市駅前(1,400円)


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 このあと私は、市内電車を使ってわざとJR松山駅前までの間を往復し、ICカードの1Dayチケット機能を検証してみました。往路の減算表示額は20円、そして復路は見事に0円! 市内電車とループバスに1日何回乗っても上限300円という宣伝文句に、偽りはありませんでした。

【残額推移】 松山市駅前(1,400円)→JR松山駅前(1,380円)→松山市駅前(1,380円)

●総評

 ICい~カードを使ってみた限りでは、利用しやすい順に「郊外電車市内電車路線バス」となりました。しかしながら、現金で運賃を支払っているお客さんがなお多数派を占めている現況を思うと、残念ながら市内電車の運賃授受方式には「難あり」という判定を下さざるを得ません。第三セクター路線の列車によく見られる「対面式運賃箱」の利用など、より鉄道用途に適した運賃授受方法の導入を望みたいところです。

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(注) 従来通りの「紙の切符」である1Dayチケットを指す。このチケットは通用年月日が書かれた部分がスクラッチカード式になっており、発行翌年の12月31日までの期間で任意の1日を通用日に選べる。市内電車・ループバスの車内、郊外鉄道線の駅(西衣山・石手川公園・鷹ノ子・牛渕・田窪・愛大医学部南口・鎌田・古泉を除く)、大街道いよてつ会館1階「海外トラベルセンター」、道後温泉駅「Shop坊っちゃん列車」などで発売。小児用は150円。

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2005年9月16日 (金)

使ってみました、ICカード(1)

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 7月22日付のエントリー「『い~カード』が進化する!」でお伝えしていた通り、愛媛県中予地方を営業区域とする伊予鉄道ICカード式ストアードフェア(SF)システム(カード名称「ICい~カード」)が、去る8月23日から運用を開始しました。

 地方鉄道で磁気カードを使わないSFシステムを導入したのは、同じ四国の高松琴平電気鉄道(香川県、カード名称「IruCa」)に続き2例目です。

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050916_3  「ICい~カード」の発売は7月30日から始まっていたのですが、事前発売されたのは1枚のカードを誰でも自由に使うことができる大人用・無記名式のものだけ。これに対して、運用開始と同時に発売がスタートした記名式カードは、記名された本人しかカードを使えない半面、デポジット(注1)が免除される、紛失・破損時の再発行機能(注2)が付く等、コスト面やセキュリティ面での利点が非常に大きいのが特徴です。

 県外客ながら松山地区に立ち入る機会の多い私は、それまでの磁気式「い~カード」に代えて、新たに記名式ICカードを「坊っちゃん列車」デザイン(注3)で購入することに決め、今月13日にカードの試用を兼ねて松山市駅へと足を踏み入れました。初期購入の費用は2,000円。利用者登録もわずか3分程度で完了し、あとは手にしたカードを実際に使ってみるだけです。

●その1・郊外鉄道線で使ってみる

 まずは、昨年3~8月のICカード実証実験の対象から外れ、今年が初のICカード導入となる郊外鉄道線へ。高浜・横河原・郡中の3線の中から、市内線との乗り継ぎを考慮して高浜線をターゲットに選び、同線唯一の完全無人駅である西衣山(にしきぬやま)へ向かうことにしました。

 ICい~カードの基本システムは、既にJR東日本・西日本などでも採用実績のあるソニーの「FeliCa」。カードリーダー/ライターから電磁誘導によってカードに電源を供給し、これと同時にカード内に埋め込まれたフラッシュメモリのデータを読み書きする仕組みで、カードを読み書き機に近づけただけで精算が完了するという優れモノです。

050916_4  「それならば」と私が試してみることにしたのが、左写真のような使用条件。小銭入れのある側を手前に向けて財布ごと読み書き機にタッチしてみたところ、すぐに「ポ~ン」という読み取り完了音が聞こえてきました。さすがは業界標準のFeliCa、私が想像していた以上に悪条件でのカード使用には強そうです。

 松山市から西衣山へは4駅間、所要9分。下車地では車掌が切符回収を行っているのですが、私はICカードを車掌に見せて読み書き機のある場所へ向かいました。ここで表示された残額は、初期チャージ額から正規運賃(200円)を差し引いた額よりも20円多い1,820円。割引運賃制度は回数券が発売されていた時代(注4)から存在するものの、一乗車ごとに運賃が割り引かれる方式は伊予鉄では初めてで、新鮮な驚きがありました。

050916_5  西衣山では、すぐ近くを通過しているJR予讃線の様子などをカメラに収め、すぐに市内線との接続駅である古町(こまち)へと引き返しました。

【カード残額推移】 松山市(2,000円)→西衣山(1,820円)→古町(1,680円)


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(注1) カード保証金に相当するもの。大人用無記名式カードのみに課金され、1枚あたり500円。

(注2) 紛失再発行時には手数料200円が必要。カード残額の再チャージは、紛失を届け出た日の3日後から有効。

(注3) 大人用に限り、「坊っちゃん列車」「マドンナバス」「大観覧車くるりん」の3種のデザインカードを選択できる。これらのデザインカードは通常デザインの「レギュラーカード」と異なり、定期券機能を付加することができない。

(注4) 伊予鉄道での回数乗車券の発売は、磁気式「い~カード」が郊外鉄道線にも利用できるようになった1998年をもって中止されている。

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【関連Webページ】
「FeliCa」技術紹介ページ - ソニー

(以下、「使ってみました、ICカード(2)」エントリーに続きます。)

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2005年9月10日 (土)

「日本時間」に異変?

050910_1  日本の鉄道が世界に誇れるものの1つが「定時運行」。自然災害や事故、あるいは特段のラッシュが原因で遅れる場合を除き、きょうも日本全国至るところの列車が、時刻表に記されたダイヤ通りに走り続けています。

 通勤電車が1分遅れただけで乗務員に文句を言う者が現れ、新幹線や特急列車が2時間以上遅れると特急料金が払い戻しになる(注)。こんな国は、世界中探しても他に見つからないことでしょう。

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 その定時運行の基準となっている日本標準時(Japanese Standard Time:JST)に、来年の元日(2006年1月1日(日・祝))、ちょっとした「異変」が起こることになりました。地球の自転・公転周期と原子時の基準を揃えるため、この日の午前8時59分00秒から9時00分00秒の間が61秒間に延長される、つまり「閏秒(うるうびょう)」が挿入されるのです(独立行政法人「情報通信研究機構」による公式リリースはこちら)。

 現在の世界標準時は「協定世界時」(英 Coordinated Universal Time:略称はフランス語の語順に従い UTC)と呼ばれるもの。古い時代の時刻基準だったグリニッジ標準時(Greenwich Mean Time:GMT)を参考にしつつ、セシウム原子が振動する周期の9,192,631,770倍の時間を基準として1秒の長さを決め、GMTに修正を加える形で1958年に採用されました。

 地球の公転周期、すなわち1年の長さはおよそ365.25日とされているのですが、原子時であるUTCを実際に採用してみると、これが365.25日よりごくわずかに長いことが分かってきました。しかも、そのスパンは年によってまちまち。これを修正するため、UTCによる1972年1月1日午前0時の直前に1秒を追加したのが閏秒の始まりです。JSTはUTCに比べてちょうど9時間早いため、日本では同じ日の午前9時の直前に、史上初めて閏秒が挿入されたことになります。

 閏秒の挿入は「UTCとGMTの誤差は常に±0.9秒以内でなければならない」「調整はUTCの1月1日または7月1日、いずれも午前0時の直前に行う」という2つの基準によって実施され、これまでに延べ22回行われてきました。よって、もしこの世に閏秒のシステムが生み出されていなければ、私たちは今GMTより23秒近くも進んだ時刻を「世界標準時」と信じて生きていることになっていたのです。

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 ところが私たち一般市民は、閏秒という時刻修正の仕組みをことさら意識することなく生活を続けています。

 日常生活における時刻の基準となっているのは、NTTの「117番」ラジオ放送で聞ける時報、朝や正午過ぎにTV画面の左上に表示されている時刻テロップなど。もちろん、そのすべてが原子時計によって刻まれるJSTの基準信号に連動しているため、閏秒修正は滞りなく行われています。しかるに、私たちが強く意識してそれらに接するのは、自室の掛時計や手持ちの腕時計、あるいは携帯電話の内蔵時計が正しくない時刻を示している時くらい。「必要があるときだけ時計を合わせればいいヤ」という考え方で時刻情報を捉えているのが常ですから、閏秒修正のことなど知る由もない、というのが実情ではないでしょうか。

 IT情報やトリビア的小ネタの宝庫として知られるブログ『ネタフル』のライター・コグレマサトさんも、今月8日付のエントリー「2006年1月1日は1秒長い」の中で、現にこう述べています。

うるう秒というのは聞いたことありますが、こうして実際に1秒追加されるのは初体験‥‥と思いきや、「1999年1月1日以来7年ぶり」ということで、以前にもあったことなんですね。記憶にありませぬ。(原文通り)

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 それでも、もし閏秒挿入による標準時修正のシステムがなければ、私たちの生活は確実にパニック状態になっているでしょう。「GMT+9時間」とJSTの2つの標準時体系が存在している世界で起こり得ることを、いろいろと考えてみてください。

 JRと私鉄が接するターミナル駅で、時刻表上では間に合うはずだった私鉄の電車に乗り換えられず、10分ロスした。

 JST午前9時ちょうど、ハイテク株にオンライントレードでの買い注文が殺到。ところが兜町のサーバはGMT+9時間基準で稼働、東証取引開始と同時にたちまちサーバダウン。

 NHKの夜8時45分からのニュースが終わる時間より、民放の夜9時からのドラマのスタート時間が早く、ニュースを最後まで見ていたらドラマの冒頭を見逃した。

 ケータイの時計をJSTに合わせ、約束の時間ピッタリに待ち合わせ場所に現れたのに、彼女の時計はGMT+9時間基準。「20秒遅れた」と言われて彼女にフラれ、茫然自失…。

 まあ、最後のは極端すぎる例ですが、2種類の標準時体系がどちらとも認められている世界では、こんなことが本当に起こらないとも限りません。ですから、「世界標準時を1つに揃える」という行為が、私たちの生活の中には必要不可欠なのです。

050910_2  幸いにして現在では、面倒な時刻修正を勝手にやってのける「電波時計」というアイテムが、各社から多数発売されています。福島県と佐賀県から発信されている「標準電波」(通称JJY)にJSTの基準信号が含まれていることを利用し、その電波を自ら受信して正しい時刻を刻み続ける時計で、自動時刻合わせの頻度は1日に1回から数回。閏秒修正が行われるとさすがに1秒進みますが、それもごく一時的な現象です。閏秒修正のシステムがお分かりになった皆さん、お近くの時計店や量販店で実物の動作を確かめてみませんか?

(注)新幹線や特急列車が2時間以上遅れると特急料金が払い戻しになる=JR旅客6社の場合。急行料金についても同様です。

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2005年9月 8日 (木)

台風一過

 台風14号は非常に遅い速度で九州西岸を北上した後、台風としての勢力を保ったまま日本海を進み、今朝には北海道の北部を横切ってオホーツク海に抜けました。

 四国では石鎚山頂などで「アメダス」の無人観測機が設置されて以来最高の24時間雨量を記録したものの、JR各線や高速道路など主要交通路に大きな障害は残らず、ひと安心といったところ。しかしながら高松沖でフェリーの甲板から乗客が瀬戸内海に投げ出されて亡くなるなど、香川・徳島両県で合わせて2人の犠牲者を出す結果となってしまいました。お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りすると共に、台風で被害に遭われました皆様に心からお見舞い申し上げます。

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 台風が高知県から最も近い位置にあった6日朝。高知市街を通って職場からマイカーで帰宅中だった私は、突然の暴風雨による視界不良に襲われ、JR高知駅に逃げ込んで難を逃れました。

 避難したついでに秋口の大型台風の凄まじさを記録しておこうと、携帯電話のカメラをあちこちに向けてみたのですが、当日のモブログ投稿でお届けした1枚を含め、全写真が鮮明に写っていたのには正直驚きました。ご存じ「なりきり写真」9/3付エントリーの本文参照)などでも実証済みのとおり、最近のケータイカメラの実力は本当に高まりましたよね…。

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 ということで、当日のケータイ写真全点をこちらに掲載してみました。(9/6 10:50前後 JR高知駅及び周辺にて撮影)

050908_1  「みどりの窓口」への誘導看板に上貼りされた、FAX原稿様式の貼紙。朝の時点で土讃線は多度津-琴平間と土佐山田-伊野間の普通列車しか走っておらず、13時には香川県内も含めてJR四国の全線が運休となった。


050908_2  高知自動車道の一部閉鎖により、長距離バスも運休。夜には高知県と他県を連絡する主要道路がすべて絶たれ、名古屋・東京への便も運休を余儀なくされた。



050908_3  土佐電鉄の軌道3線は、当日13時までほぼ平常運転。駅前通りを突風が吹き抜ける中、弱音を吐くこともなく走り続けた電車たちに拍手を!



050908_4  駅前ロータリーにて。可搬式の立て看板類はことごとく倒れ、左手前方にあるレンタカー事務所も実質休業状態に。



050908_5  一般路線バスも、午前中は大半の便が平常運行。国道55号が室戸市内で通行止だったにもかかわらず、いつもと同じ「室戸岬」の行先表示を出して定刻に発車した土佐電鉄便。

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2005年9月 6日 (火)

高知駅から「中継」です

 台風14号の影響で、特急は始発から全便運休。普通列車も先ほど10時24分に到着した須崎駅始発の便を最後に、きょうの全便の運転が打ち切られました。

 なお、駅前からの土電桟橋線は今のところ平常通り運転中です。

運行列車もなく、雨宿り客の姿のみが見えるJR高知駅コンコース(10:38)

【12:37追記】 当初ここに掲載していた写真は、被写体の人物の顔が特定できる状態のものであり、肖像権侵害に当たるおそれのあることが判明しました。そのため、該当する部分にモザイク処理を施した写真を再アップロードしています。

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2005年9月 3日 (土)

続・遂に買いました!

 前回記事に続く「もう1つのマストアイテム」の話題です。

 かねてからSTALOGでも紹介記事を掲載していた、タレント・眞鍋かをりさん(愛媛県西条市出身)によるココログの看板ブログ『眞鍋かをりのココだけの話』がこのほど書籍化され、去る8月29日(月)から順次全国の書店で発売されています[インフォバーン刊/四六変形判(120×187mm)・334ページ・税込1,365円]若手芸能界の名文家とまで評されている彼女の記事群が、いよいよ文学作品と肩を並べる形で本屋さんの店頭に姿を見せたのです。

050903_1  大都市圏では前週土曜から店頭に並んでいたというところも多かったようですが、その日が全国への出荷開始日だった模様で、実物がわが高知市に到着したのは公称発売日より1日遅れの30日(火)。@niftyからの発売直前情報にあったようなポスター類の掲示もなく、その扱いはごく普通の平積み新刊書並み。“IT時代の申し子”の取り上げ方も地方書店ではこんなものか…と思いつつも、STALOGのサブタイトル上でトレンドウォッチャーとなることを宣言した建前、発売当日に同書へと飛びつきました。

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 ブログ本の存在については「紙とインクと人件費の無駄遣いだ」として否定的な意見も少なくないのですが、私自身は「新しいテキスト文化のあり方」としてこれを大いに認めています。

 ……それまでインターネットを通してしか見られなかった優れたコンテンツが、誰でも日常的に接することのできる“紙のメディア”として世に出され、その結果より多くの人に評価される。また、一度そのコンテンツに接したことのある者でも、思い立った時にその内容を自由にチェックし、再評価することができる。

 天変地異やサーバ事故、または人的要因によって一瞬にして消え去るかもしれないデジタルデータが、印刷物に形を変えて半永久的に生き続ける

 さらには書籍となることで、各記事に文芸評論としてのより高い価値が生まれる……。

 特に「デジタルデータが一瞬にして消える」という点については、アメーバブログの一番人気サイト『実録鬼嫁日記』のように、書籍化に合わせて初期の記事がごっそり削除されてしまったという例もあるため、意外と油断ならないのが実情。ココログにも最大300MB(「プロ」プラン)というサーバ容量の縛りが存在している以上、そこにUPされていた古い記事がいつ消されたとしても、ブログを見る側からは何も文句を言えません。ですから、優れた才能の持ち主によるコンテンツが半永久保存化されることには、非常に大きな意義を感じるのです。

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 さて、書籍版『ココだけ』に収録された記事はといえば、記念すべき初エントリー「皆様、コンニチワ★★★」(2004/06/30)から、同書発売の公式リリースに当たる「ご報告」(2005/07/02)までの全89本。ブログ界全体に“眼鏡っ娘ブーム”を巻き起こした傑作写真投稿「なりきりTommy february6」(2004/07/12)も含まれています。一気に読み切ろうとすれば大変な文章量であることに驚かされますが、眞鍋さんの撮りおろしポートレート写真が適度な間隔でこれらに差し挟まれており、あたかも彼女のトークショーをその場で見ているかのような感覚で読み進めることができます。

 記される場所が画面から紙面へと変わっても、エンターテイナーとしての第一級の感性で書かれた「超日記」が持つ空気感に、変化はほとんど見られません。もちろん、独特の文字強調に象徴される高度なテキスト表現技法は、モノクロ印刷の紙面上でもしっかり健在。各記事に続く後日談的な追記もなかなか面白く、中には風化しかけていた過去の記事に生気を取り戻させている例もあって、本当に一字一句から目が離せなくなってしまいます。

 「これはもはや並のブログ本ではない。IT世代が本当に追い求めていた、新しいエンターテイメント・エッセイの形を提示したものだ」…掲載当時に私がまだ知らなかった過去記事を読み返してみるにつれ、そんな思いを同書に抱き始めました。

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 と、ここまで書籍版『ココだけ』のメインコンテンツについてばかり述べてきましたが、同書には前述のポートレート写真全27点のほか、ブログ登場店の紹介コーナー、ブログ未掲載のケータイ写真を集めて作られたミニアルバムなど、眞鍋ファン垂涎のコンテンツも満載。さらに、ブログの持つ効用やその作り方の基本、眞鍋さん自身が語るブロガーとしての心得など、市民ブロガーにとって有益な情報をまとめた巻末特集もあり、野口札+αという価格設定以上に“お買い得な仕様”となっています。

 地方書店のオーナーの皆さん、「ブログ本なんて…」と言いながら今の扱いを続けていたのでは、いずれ大魚を逃しますゾ!

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[STALOG関連記事]
「“女王”が教えてくれるもの」(2005/07/23)

[他ブログの関連記事]
●古田敦也公式ブログ「ここだけの話」(2005/09/02)

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【9/21追記】

 眞鍋さんのブログ本は、初版3万部が相場とされるタレント関連書籍の中で異例の5万部スタートとなったそうですが、「市民の“IT熱”がまだ低い」といわれる高知市内でも売り切れとなる書店が現れるなど、全国的に高い人気を博しています。

 どうしても最寄りの書店で入手できないという方は、当ブログの左サイドバーにある「おすすめの書籍」から、同書のオンライン予約をご利用ください。

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【2006/02/12追記】

 当記事に対する“荒らしコメント”が絶えないため、この記事に限り本日付でコメント/トラックバックを禁止しました。

 どうやら、人気の女性タレントさんの名前を記事中で引き合いに出すと、ハッカーに狙われやすくなる傾向があるようです。

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2005年9月 2日 (金)

遂に買いました!

 酷暑と記録的な少雨に象徴された8月が終わり、現代の暦の上でも「秋」を感じ始める月に突入しました。

 世間一般にはレジャー月とされる8月、しかるに私の勤務先の半導体工場は逆に稼働率がUP。好調なIT産業に少しでも潤滑油を…と奮発?した結果、月が変わり平日オフとなった昨日は自宅で思いっきり寝潰れてしまいました(苦笑)。疲労回復には「食」や「遊」を楽しむのも良いですが、何よりも十分な休養が一番ですね。

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 さて、STALOGが更新できなかったこの1週間、私は是非とも手に入れたかった2つのアイテムを購入しました。そのうちの1つが、愛用のデジタル一眼レフカメラ・ニコンD70に装着できる望遠ズームレンズです。

 D70(現在は後継機D70sが発売中)には入門者に向けたレンズ付きのキットが設定されており、私も昨年7月にこのキットを購入しました。標準添付されているレンズの焦点距離は、18~70mm。フィルムカメラに換算すると27~105mm相当で、1本だけで常用撮影域をカバーする大変使いやすいものですが、鉄道撮影用にはさらに望遠側にシフトしたズームレンズがもう1本欲しかったのも事実です。

 そこへ今年6月、D50という真のデジタル一眼入門機が同社から発売になり、これに合わせる形でデジタル専用の新しい望遠ズームレンズが登場しました。重さわずか255g、焦点距離55~200mm(フィルムカメラ換算82.5~300mm)、定価は税込4万2千円! 本来ならば発売早々に飛びつきたかった絶好のオプションですが、あいにく6~7月にかけて物要りの時期が重なり、バカンスシーズンも終盤の先月27日になってようやく入手できたという具合です。

050902_1  左がD70キット添付の標準ズームレンズ「AF-S DX ズームニッコール ED 18~70mm F3.5~4.5G(IF)」、右が新たに購入した望遠ズームレンズ「AF-S DX ズームニッコール ED 55~200mm F4~5.6G」(どちらも市販保護フィルターを装着した状態)。サイズ的には両者ともほとんど変わらず、カメラに装着した時の重量バランスも良好です。

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 とにかく、購入したからにはその実力を試してみるべし…と、28日昼過ぎに土佐電鉄のジャンクション・はりまや橋付近へ。梅の辻寄りにある潮江橋(うしおえばし)の北詰に立ち位置を選び、望遠レンズによる距離感の圧縮効果遠景のボケ味を検証してみることにしました。

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 まずは圧縮効果から。左がキットレンズのテレ端70mmで撮影したもの、そして右が新レンズのテレ端200mmで撮影したものです。70mmレンズを通して見ると遥か遠方にあるように感じられた「土電名物」の平面交差地点が、200mmでは手に取るように間近に写っているのが一目瞭然。すっかり見慣れたはずの街が、さらに活気を帯びて見えてくるのも不思議です。

050902_4  続いては遠景のボケ味のチェック。左手前のデフォルメされた龍馬像にフォーカスをロックしておき、桟橋線の電車が通過する瞬間にシャッターを切りました。ズーム位置は105mm付近です。

 安価で暗いレンズ故に、描写性能についてはそれほど大きな期待を抱いてはいなかったのですが、このレンズはおよそ10mの距離感の違いをものの見事に描き分けてくれました。カメラ機器最大手のキヤノンが、昨年から同じ焦点距離の廉価版望遠ズームレンズを発売していることもあり、このジャンルで後発組となったニコンとしては「レンズスペックでは絶対に負けられない」という思いが相当強かったに違いありません。

 この後私はJR土讃線沿線にポイントを移し、中望遠域で特急列車の撮影にも挑戦してみましたが、A4サイズでの印刷に耐えられる画像を廉価版レンズがズバズバと切り取っていく様は、本当に快感そのものでした。ただ1つこの製品に泣き所があるとすれば、レンズ内に組み込まれた超音波モーターがあまりに小さすぎてトルクが細く、キットレンズに比べると合焦スピードが遅いことぐらいでしょうか。

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 私が手に入れた、もう1つのマストアイテム。STALOG左サイドバーの最近の記述変化に注目していた方ならもうお判りかと思いますが、これについてはまた後ほど…。

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【9/21追記】

 普及機D50が発売されて以来、AF-S DX ズームニッコール ED 55~200mm F4~5.6G は安定した人気があるようで、高知市の北部にある某家電量販店でも、このレンズがガラスケースに入った状態で陳列されているのを見つけました。実売価格は私が購入したカメラ店と同じく、3万円代前半でした。

 マニュアルフォーカスで扱いにくいことを除けば非常に優れたレンズですので、D50/D70(s)ユーザーの皆さんには「次の1本」の有力候補になるものと思います。

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