2005年8月21日 (日)

フィードメーターが示す「ブログ人気」

 突然ですが、皆さんはWeb上で「フィードメーター」をご覧になったことがありますか?

 これは「feedmeter.net」というWebサイトが、ブログやニュースサイトなどの運営者に対し利用を勧めているもので、各サイトの更新情報をまとめた「RSSフィード」の購読者数の多さを表す星印と、そのサイトの更新頻度を表すバーグラフとの組み合わせで構成されています。星印の数は1個から3個、バーグラフの長短は5段階で、星印の多いサイトほど人気が高く、またバーグラフが伸びているサイトほど頻繁に更新されているということが一目で判る仕組みになっています。

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050821_1  feedmeter.net では、フィードメーターの利用登録受付ページの他、利用登録済みサイトを人気度順に1位から300位まで並べた「昨日のランキング」というページが公開されています。すべてのブログやニュースサイトがフィードメーターを利用している訳ではないのですが、一般にアクセス数が多いとされる有名Webサイトの多くが feedmeter.net に登録されているため、現在のWeb人気を分析する上で非常に参考になるランキングといえるのではないかと思います。

 8月20日付の集計で上位陣を眺めてみると、総合トップ『スラッシュドット ジャパン』をはじめ、2・4・5・6位がすべてIT(情報技術)産業あるいはパソコン関連の情報を集めたサイト。3位も朝日新聞社の公式Web『アサヒ・コム』で、ブログがこれら強大ニュースWebの群の中に入り込む余地はないのかと思いきや、7~10位にはIT関連分野の話題に詳しくタッチした個人作成のブログが勢揃い。そして11位には、先月23日のSTALOGエントリーでテーマとして取り上げた『眞鍋かをりのここだけの話』が顔を出しています。

 30位圏内ともなればブログの数はさらに増え、一般人が作成したものの中でも有名どころに当たる『ARTIFACT-人工事実-』(14位)『ネタフル』(25位)などの名が挙がってきます。

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 ここまでで話を打ち切ってしまうと、マスコミなどがしきりに騒ぎ立てている“著名人系ブログブーム”も実はたいしたことないじゃないか、と思われるかもしれませんが、インターネットを最も広く活用しているのはWebニュースの速報性を特に重んじるビジネスマンたちですから、ニュースサイトがRSS購読者数ランキングのトップグループを独占するのはもはや当前のこと。そうした中、芸能人分野で最高位につけている眞鍋さんのブログをはじめ、『クマガイコム』(17位)『古田敦也公式ブログ』(28位)『livedoor 社長日記』(34位)など、どちらかといえばエンターテイメント色の強い著名人系ブログが、報道系Webサイトなどと対等に人気度を競い合える地位を得ていることは、やはり注目されて然るべきでしょう。

 もちろん、「一芸に秀でる」ことを目標に長年研鑽を重ね、その苦労が実って多くのRSS購読者を獲得するに至った優秀な一般人ブロガーたちの存在も、決して忘れてはならないものです。

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 ちなみにバーグラフで表される更新頻度についてですが、これはニュースサイトが圧倒的に優位な扱いを受ける構造になっており、多忙な生活環境にその身を置く芸能人やプロスポーツ選手のサイトにとっては、極めて酷な指標といえます。

 事実、先月頃からTV出演の機会が急増している眞鍋さんや、現在負傷治療中の古田選手のブログの更新頻度は、フィードメーター上では最低ランク(8/20現在)。せっかく人気度で最上位の3つ星が付いているのに…と、今にもどこからか溜息が聞こえてきそうな状態ですが、それだけ次のエントリーの発表を心待ちにしている者が多い、ということの裏付けとして、ここは大目に見てあげようではありませんか。

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2005年7月23日 (土)

“女王”が教えてくれるもの

 ブログがHTMLで記された普通のWebサイトと決定的に違う点といえば、私の初エントリーでも取り上げている「トラックバック(trackback:TB)機能」の存在でしょう。元記事Aと、それを参考にして書かれた記事Bがそれぞれの著者のブログ上にある場合、Bが書かれた時点でその著者がAに対するトラックバックURLを貼り付けてあれば、Aの著者の意志に関係なくAB方向のリンクを生成できる、というものです。

 ブログが普及する以前には、Bの著者からAの著者へ逆リンクを依頼して2記事間の相互リンクを完成させるのが常でしたが、ブログのTB機能は逆リンク依頼の必要性をなくしてしまいました。つまり、サイト間での情報共有の手順を根本から変えたのです。

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 数年前まで日本人に耳なじみのなかった、このトラックバックという言葉を広く世間一般に知らしめた存在の一人に、愛媛県西条市出身の有名タレント・眞鍋かをりさんがいます。

050723_1  彼女が昨年6月末からココログ上で公開している『眞鍋かをりのここだけの話』は、タレントブログらしからぬ自然な文体とその内容の面白さ、さらに絶大なインパクトを持つ写真投稿ネタが評判に次ぐ評判を呼び、オープンから半月を待たずして不動の地位を勝ち取った超人気サイト。独特のタッチの記事に衝撃を受けたブロガーたちは次々と彼女のブログにTBを送り、遂には1記事あたりのTB件数で日本記録を更新させるまでに至りました。これが大々的にネットメディアなどで報じられたことから、TBという用語が一般に知れ渡ったのです(ちなみに、23日10時現在のTB記録は「ご報告」の1,633件=注記参照=)

 私が『~ここだけの話』の存在を知ったのは、実はつい40日ほど前のこと。そちらに初めてアクセスした際には

  記事を読み始めてから1分もしないうちに、

  PCの前で笑い転げる

という大変貴重な体験をさせてもらいました。最新ネタ(本記事執筆時点)では彼女の高校時代の覆面写真が公開されていますが、掲載当初には「奇行」という評価がかなり多く集まったこのエントリーにも、タレント界きっての才媛と評される眞鍋さんのエンターテイナー精神がよく表れていて、とても微笑ましく感じます。

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 しかし『~ここだけの話』を含め日本の人気ブログにとって悔やまれるのは、

  元記事の内容が秀逸なのに、

  その記事との関連性がまるでない「無関係TB」や、

  客観性のない私見だけにとらわれてエディターを誹謗中傷する

  「敵対的TB」非常に多い

ということ。いわゆる「トラックバックセンター化」の弊害です。

 元記事のエディターの意志にかかわらず記事間の相互リンクを作れるブログとあって、それを運営する者にはより高いネチケット意識が求められるはずなのに、そのことをわきまえていない市民ブロガーがあまりにも多すぎる…というわが国のネット界の現実を目の前に突きつけられているようで、胸が痛みます。

 そんなことを思っていた矢先、20日付の『ITmediaモバイル』に注目すべき記事が載りました。モトローラ社が東京・丸ビルで開催した携帯電話のプロモーションイベントの中で、眞鍋さんがご自身のブログやそこに送られてくる敵対的TBに対して、大変意義深い発言をしたというものです。

「読んだ人が傷ついたりしないように、とか、読む人のことを必ず意識して書いています。それは読まれるために必要なこと。“読まれるブログ”と“読まれないブログ”の差が出てくるのは、そういうところに理由があるのだと思います」

「ひどいことを書いて送ってくる人は、どんなことを書いてるんだろうと思って、ほかのところも読むんです。そういう人って、ほかのエントリも書き捨てというか、たいていひどいことが書いてある」

 「ブログの女王」の異名をとる人物からの、この言葉。出る杭をしきりに打ちたがる者が多い現代日本のネット社会に対し、クリエイターとしてその頂に立つ者がこうした道徳的な発言に出るのには、相当な勇気が必要だったことでしょう。ブログ界に参入してまだ1週間足らずの私ですが、彼女のこの姿勢には本当に感服せざるを得ません。

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 脊梁山脈の北と南という違いこそあれ、私と同じ四国の地に育ったブログ界のカリスマ。常に新しい切り口でインターネットのさらなる楽しみ方を提供してくれる“先駆者”の、そしてネチケット意識を持ち続けることの大切さを万人に教えてくれた“良識派”の眞鍋さんに、これからも熱きエールを送り続けたいと思います。

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【25日0:00追記】

 この記事の掲載翌日、眞鍋さんのブログの最多TB記事が「ご報告」(追記時点で1,641件)から「人に歴史あり」(同1,788件)に変わりました。

※TB件数は時々刻々と変化しています。最新の状況は、『~ココだけの話』(8/29改題・下記参照)のTOPページ及びバックナンバーのページにてお確かめください。

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【8/30追記】

 前日8/29付のブログ関連書籍発売に合わせ、同日をもって眞鍋さんのブログのタイトル及びテンプレートデザインが変更されました。新タイトルは『眞鍋かをりのココだけの話』(書名と同じ)です。

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